
マテ茶を飲んでみたいけど、何を揃えればいいのか分からない…
そんな人のために、この記事ではマテ茶を飲むために必要な道具と、その使い方の基本を分かりやすく解説します。
マテ茶を飲むために必要なものは、以下の4つです。
- 茶葉
- マテ壺
- ボンビーシャ(金属製のストロー)
- お湯
① 茶葉(シェルバ)
・何か?
南米のアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル等を原産とするイェルバ・マテの葉や小枝を乾燥させたもの。
茶葉によって味や効果の強さ、見た目も違います。マテ茶初心者の方には、比較的マイルドなものが多いアルゼンチンの茶葉がおすすめです。
・どこで買えるか?
私はいつも、Amazonかメルカリで購入しています。
値段はブランドによっても違うのですが、500g¥1500~¥2200、1kg¥3700~¥4200です。
・おすすめブランドは?
初心者の方におすすめなのが、アルゼンチン北部・コリエンテス州産のPlayaditoという茶葉です。Playaditoはアルゼンチンで最も売れている茶葉だそうで、2022年ワールドカップの時、アルゼンチン代表がPlayaditoをカタールに大量に持ち込んだことでも知られています。
Playaditoの特徴は、苦味が少なく自然な甘さを持ち合わせたマイルドな味わいで、口当たりもなめらかです。効果も同様に控えめで、マテ茶の刺激に慣れていない方でも飲みやすくマテ茶初心者の方にはとてもおすすめの茶葉になります。メルカリで1kg4000円ほどで購入できます。
そしてもうひとつおすすめなのが、アルゼンチン北東部・ミシオネス州産のAmandaという茶葉になります。レアルマドリード所属のアルゼンチン代表選手、フランコ・マスタントゥオーノ選手が飲んでいる茶葉になります。
このAmandaは苦味と渋みがPlayaditoに比べると強く、効果も強烈です。飲めばすぐに効果を実感できます。疲労感やだるさは消え、気分や集中力が高まります。ですが、マテ茶に慣れていない方にとってはかなり苦く、飲みにくく感じるかもしれません。朝一番に飲むことをおすすめします。値段はAmazonで、500g1500円程で購入できます。

もう一つ、私のお気に入りの茶葉としてウルグアイのブランドCanarias Serenaをご紹介します。
このCanarias Serenaはメッシが飲んでいるブランドとして知られていますが、2022年カタールワールドカップの時にアルゼンチン代表が宿舎にCanarias Serenaを500kgも持ち込んだことでも有名な茶葉です。マテ茶の茶葉以外にリンデン、ミント、レモンバーム、パッションフラワーが入っているのでフルーティで甘みがあり初心者の方でも飲みやすいと思います。
ウルグアイの茶葉の特徴として「とても茶葉が細かい」とされていますが、まさしくCanarias Serenaは茶葉がとても細かく粉っぽいので良質なスプーン型のボンビージャで飲まないとすぐに詰まってしまうため注意が必要です。Amazonで500g2200円程で購入できます。

② マテ壺 (容器)
・何か?
茶葉を入れてマテ茶を飲むための容器で、伝統的なものはひょうたん製のものになります。マテ壺の素材には、ひょうたん製の他に木製のものや金属、プラスチック、陶器やガラス製のものもあります。また、パラグアイ・ボリビアの一部の地域では牛角製のものも用いられているそうです。
・おすすめの種類は?
個人的には、ひょうたん製のマテ一択かなと思っています。
私は中が金属製のものとプラスチック製のものでマテ茶を飲んでいた時期もありますが、ひょうたん製のものでマテ茶を飲んで以来、金属製のマテとプラスチック製のマテを使うことはなくなりました。ひょうたん製のマテでマテ茶を飲む方が圧倒的に美味しいんです。
金属やプラスチック素材のマテは、素材自体が苦味や渋みを吸収することがないので茶葉の味がダイレクトにきて、かなり苦味や渋みを感じます。
・私が使ったことのある材質・種類:
・ひょうたん
伝統的なひょうたん製のマテは、茶葉の苦味や渋みを抑えマイルドな味わいにしてくれます。また、ひょうたんの独特な風味も混ざりとても美味しいです。Canariasなどの苦く渋みのある茶葉も、ひょうたん製のマテで飲むと苦味や渋みが穏やかになりとても美味しくなります。メッシやスアレスなど、有名サッカー選手が使っているものもひょうたん製のものになります。
私が使用しているひょうたんのマテはメルカリで8200円で購入しました。ひょうたんのマテは伝統的で、マテ茶を美味しく飲むことができますが金属やプラスチックのものに比べると値段も高いです。安くても6000円以上はすると思います。

ひょうたんのマテを購入し初めて使う時、”Crar el mate”という下準備をする必要があります。この手順は、マテを“育てる”・“慣らす”ために重要な手順で、必ず行う必要があります。簡単に、基本的なやり方をご説明すると
1.マテに茶葉をたっぷり詰める
2.マテに80度のお湯を、口金の1cm下くらいまで注ぐ
3.そのまま風通しの良い場所で12~24時間放置
4.中の茶葉を捨て、スプーンでひょうたんの表面を強めにガリガリ削る
5.キッチンペーパーで中の水気をしっかり拭き取り、太陽光に20分当てて乾かす
6. 1~5を3回繰り返す
そんなに難しくはありませんが、詳しいやり方をまた別記事で解説します。
・金属・プラスチック
よく初心者の方におすすめされるのが中が金属やプラスチックになっているマテです。初めて使う前に軽く水でゆすぐだけでいいので、ひょうたんのマテとは違いすぐに使えます。
味はひょうたんのマテとは結構違うものになります。ひょうたんは多孔質素材で茶葉の苦味や渋みを吸着しまろやかな味わいになるものの、金属やプラスチックはタンニン(渋みの元)や苦味を一切吸着しないため、茶葉の味がダイレクトにきて苦味や渋みを感じやすいです。
アルゼンチンのマイルドな茶葉や苦味が少なめの茶葉なら問題なく飲めますが、ウルグアイのCanariasなど苦味や渋みを強く感じる茶葉は、金属やプラスチックのマテでは正直「飲めるものではない」と感じています。
私としては、金属やプラスチック製のマテは冷たいジュースなどでマテ茶を楽しむ飲み方のテレレ用に買うならありだと思っています。テレレを冷たいジュースなどで飲む時、ひょうたんのマテは使えません。これは、ジュースの風味をひょうたんが吸収してしまい味わいが大きく変わってしまうからです。
なので、夏場など暑い時期にテレレを冷たいジュースで飲みたくなった時に金属やプラスチック製のマテの出番になるので、そのような時のために金属やプラスチック製のマテを持っておいてもいいかもしれません。
③ボンビーシャ(金属製のストロー )
マテ茶を飲むための専用ストローで、金属で作られています。
ボンビージャにはさまざまな形やデザインがありますが、おすすめはスプーン型のボンビージャです。特徴としては、先端が平たく小さな穴がいくつも空いていて、アルゼンチンの大きめの茶葉以外にも、特にウルグアイの細かい茶葉を飲む時に適しています。

私はこの3種類のボンビージャを所有していますが、左のスプーン型ボンビージャを使うことがほとんどです。値段は高く8000円くらいで買いましたが、穴が大きくたくさん付いているので詰まりやすいCanariasなどのウルグアイ茶葉も詰まることなく飲めます。
また、値段の高い良いボンビージャはお湯の熱さを感じにくいです。真ん中と右の細身ボンビージャを使うと80度のお湯を飲む時にかなり熱さを感じますが、左の良いボンビージャで飲むと80度でもそれほど熱く感じません。
④お湯(水)
マテ茶をお湯で飲むことをマテといい、冷水や冷たいジュースで飲む場合をテレレといいます。
アルゼンチンやウルグアイでは熱いお湯で飲むマテが主流で、一方パラグアイでは冷たい水などにミントなどの薬草を入れて飲むテレレが日常的によく飲まれているそうです。
私はほとんどの場合、80度のお湯でマテを飲んでいます。
飲む温度によって味わいや風味が異なり、高温(私の中では85度〜90度)で飲むと苦味や渋みが強くなりマテ茶特有のスモーキーさや草っぽさが強調される味わいになります。一方、70度以下の低温で飲むと苦味や渋みはあまり出なく、良質なボンビージャでなくともあまり熱さを感じないのでマテ茶初心者の方は試されてみてもいいかもしれません。
個人的にはぬるめのお湯で飲むマテ茶は美味しく感じないので、色んな温度を試してみて美味しく飲める温度を見つけることがマテ茶を楽しむための第一歩になると思います。
最後に
マテ茶は良い一日を始めるためのきっかけとなり、毎日の相棒となる
私がこのブログを始めたきっかけは、日本人の皆さんにマテ茶を知ってもらい、マテ茶を飲む人を一人でも増やしたいからです。メッシやスアレスがマテ茶を飲んでいることから興味本位で飲み始めてみましたが、今ではマテ茶は私にとって欠かすことのできない相棒になりました。マテ茶を飲み始めてから肌がキレイになり、よく眠れるようになり、メンタル面で落ち込んだり、悲しくなったりしなくなりました。
マテ茶は本当に奥が深く、色々なブランドや飲み方があります。このブログでは、一人でも多くの日本人の方にマテ茶を好きになってもらうために、マテ茶についての色々なテーマやジャンルについて記事を書かせていただきます。私のブログがきっかけで、マテ茶に興味を持っていただけるように役に立つ記事をたくさん投稿します。よろしくお願いいたします。

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